![]() |
『おりがみ いちまい』 |
![]() |
『カマキリくん』 |
![]() |
![]() |
| こひつじ通信 48号(こぐま社 営業 吉井氏提供) 11ぴきねこ(馬場のぼる作)こぐま社刊 -先日京都で、ゆいちゃんという5歳(年長さん)の女の子に出会いました。 ゆいちゃんは、11ぴきのねこの大ファン。こぐま社の“くまさん,,が来るというので、わざわざ「11ぴきのねことへんなねこ」の紙芝居を作ってきてくれたのです。始めは照れてなかなかやってくれませんでしたが、やり始めると堂々としたもの。驚いたことに絵の裏側には、文字は何も書かれていません。つまりストーリーは、空で覚えているのです。絵も見ずに描いたというのですから、さらにピックリ! ゆいちゃんは、その場でも「11ぴきのねこ」「11ぴきのねこふくろのなか」から何場面かを描いて、ぽくにプレゼントしてくれ、新しいお話まで披露してくれました。 お母さんの話しでは、なるべく字を早く覚えさせないようにしているとのこと。確かにおとなが3冊の絵本を暗記す るのが難しいように、文字を読めるようになると、絵を読めなくなり、ストーリーも覚えられません。字を読めない時代に育てられる力というものも、けっこうあるものです。想像力もそのひとつ。 最近この想像力の欠如と思われ る、あまりにも痛ましい事件が多いのではないでしょうか。それが全ての原因だとは言えないとは思いますが想像力は、人間が生きてゆく上で必要なものです。絵を読める時代に充分に絵本の世界に入り込み、想像力を養ってもらいたいものです。 子どもの本の周辺 その4 今月新聞に、文部省が昨年10月から12月に行った 子どもの国際比較調査の結果が、掲載されていました。調査の対象は、日、韓、米、英、独の5カ国の小学校5年生と中学2年生で、日本では東京都区部の計約2300人、諸外国では都市部の子ども1000人前後にアンケートを実施したとのこと。外国と比べて道徳力の低下が顕著で、家庭の教育力が落ちているとの指摘もあります。果して家庭だけの問題でしょうか。他にも、テレビやビデオを−日3時間以上見る日本の子どもは47%に達し、他の国よリ1〜2割強多く、塾やテレビゲームにかかりっきりになったりしているせいか「太陽が昇るところや沈むところを一度も見たことがない」という子が23%もいたという結果もでていました。これでは本など読んでいる時間は殆どないと言っても過言ではありません。 しかし、幼い頃に一度本を読む楽しさを充分に味わった人は、たとえある時期で書を捨てたとしても、いつか必ず本に戻ってくるとも言われています。私たちはこの言葉を信じて、子どもたちが素晴らしい本と出会える環境作りを整えていく必要があるでしょう。そのためには子どもに絵本を読んであげること。その前にまず自分で読んで、絵を読む楽しさを経験することが大切だと思います。 吉井氏のお勧めのこの1冊「ちいさいおうち」(バージニア・リ一・バートン 文・絵石井桃子訳:岩波書店刊) -1943年にアメリカで出版されて以来60年近く、今では世界中の子どもたちに愛され続けているロングセラーです。日本でも40年以上読み縦がれています。とても戦争中に描かれたとは思えないほど、平和で穏やかな絵本です。絵もストーリーもまったく古くささを感じさせません。バートンさんの絵本はどれも表紙を開いたところ(見返し)に絵が描き込 まれています。この本ではアメリカの交通の歴史の変遷が一目で分かるのですが、ちょっとしたいたずらも描かれています。パンクして困っている運転手のユーモラスな絵が挿入されているので。バートンさんの三男マイケルはすぐに気付いたそうです。子どもにとって絵本は、表紙から裏表紙まで丸ごと一冊が本なのですね。 |
![]() |